クロースアップマジックとは
マジックは、観客の数や観客との距離によって、3つの形態に分類されるそうです。
その中の一つに、「クロースアップマジック」というものがあります。これは、少人数の観客に対してマジシャンが至近距離で演じられるものです。
1930年頃からこのように呼ばれるようになったそうで、その語源は、「近い」という意味の英単語、「close」を濁らずに発音したもの、と言われています。
その形態には、路上などで通行人を呼びとめて行われる「ストリートマジック」や、バーでカウンター越しに行われる「バーマジック」などがあります。
原始魔術から始まったマジックが、ステージなどの興業として発展するまでの間、マジックは、路上や街頭、パーティなどで行われており、それはマジックの歴史において深い影響を与えたといわれています。
日本では、江戸時代から解説書が発行されるなどしていたそうですが、プロとしてクロースアップマジックを専門とするマジシャンは少なかったと言われています。
日本でクロースアップマジックマジシャンとして有名なのは、前田知洋、ふじいあきら、丸山真一、カルロス西尾などが有名なようです。クロースアップマジックには、スポンジ製のボールを使い、出現、移動、分裂などの現象をみせる「スポンジボール」や、カップと小さなボールを使った「カップ・アンド・ボール」など、実に様々なマジックがあるようです。
また、クロースアップマジックは一度に見る事が出来るのは10名程のようで、喫茶店やレストランでもテーブル上をステージに見せるものが一般的、マジシャンと観客が一体感を持つ事が出来、気軽に楽しめる事が人気の理由のようです。