コインマジックの秘密

コインマジックの秘密として、仕掛けである「ギミック」と、手練の技術である「スライハンド」が上げられます。
「ギミック」には、コイン自体に仕掛けがある場合と、それ以外のところに仕掛けがある場合とがあります。


そして、「スライハンド」とは、正式にはスライト・オブ・ハンド (sleight of hand)と言い、テクニックだけでマジックを行う、つまり「仕掛けのないマジック」になります。「スライハンド」には、技法を知っていても演じる事ができないほど、難しいものも多く存在します。マジシャンが一番苦労をしているところでしょう。だからこそ、出来るようになった時、マジックをしていて楽しいのは、断然スライハンドのマジックなんでしょうね。


しかし、コインマジックは、決してスライハンドのテクニックだけで成り立っているエンターテイメントではなく、「ギミック」と「スライハンド」の両方がうまく組み合わさって成り立つマジックがほとんどです。コインマジックの基本といわれる「ワンコイン・ルーティン」、現象がわかりやすい「クラウディオ」、高度なテクニックが必要とされる「ポータブル・ホール」、いずれのマジックもどちらかだけでは成立しません。


またマジシャンは、話方はもちろん、観客との接し方、身なり、容姿、マジックの構成も含め評価されです。ギミック完成度や、スライハンドの高度なテクニックだけでなく、どれだけ観客を楽しませることができるか、技・道具だけでなく総合力の高いマジシャンが評価されるのだと思います。


「ギミック」であれ、「スライハンド」であれ、この両方がマッチしてこそ、マジシャンの個性として成り立つのですね。やはりマジックは、楽しんでみるのが魅力ですものね。

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